あこ

窮鼠はチーズの夢を見るのあこのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
4.1
どんな恋も特別で、凡庸で。

人を好きになるとその人だけが縁取られたように見えるような、恋をしている人の視界をそのまま映画にしたみたいだった。

好きな人だけは全てにおいて「例外」の対象になってしまうからこそ、誰しもが人を好きになった時点で絶対的な不都合を抱えてしまうことが切ない。

本作はあらゆる人間の要素を内包した結果、ただまっすぐ恋愛そのものを描ききった作品のように思う。
あこ

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