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窮鼠はチーズの夢を見るのEMIのネタバレレビュー・内容・結末

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます


一目見た時に恋に落ちて でも同性愛 という壁にその時はどうすることもできなくて 偶然の再会にまた燃え上がる気持ち 都合の良い相手でも良い傷ついてもいい 辛くてもいい そばにいられればただそれだけでいい そういうひたむきな 従順な今ケ瀬のとる行動全てが好きという感情の具現化でしか無かった「心底惚れるって、全てにおいてその人だけが例外になっちゃうってことなんだ」 今ケ瀬のこのセリフが全て。客観的に見ればいわゆる"メンヘラ"にも見えてしまうけど心底惚れた時なんて自分を俯瞰してる余裕はない。自分を好きになってくれる女性と受け身の恋愛ばかりしてきた恭一に、今ケ瀬のこの気持ちは分かるんだろうか。今ケ瀬を選んだあとも知り合いには「友人」と紹介するし街中の見ず知らずの他人の目線が気になって肩を抱くこともやめてしまう 情が無さすぎる しんどい でもいる こういう男 同性愛だからということではなくて いるんだよね こういう人 何となく好きでいてくれる人と一緒にいて でも自分はそんなに好きじゃないから適当で 情もなくて 相手からしたら「離れていってしまうかも」という不安が付きまとうから余計好きな気持ちは増す 沼 知ってます こういう恋愛 どうしようもなく好きなのに 一緒に幸せにはなれない そう判断するのはあまりにも辛くて「恋愛は幸福を殺し、幸福は恋愛を殺す」という言葉を思い出した。
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