酩酊石打刑

窮鼠はチーズの夢を見るの酩酊石打刑のレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.5
男二人に女一人の関係は映画表現の中でよく出てくる。
『突然炎のごとく』『明日に向かって撃て』『明日に向かって撃て』『きらきらひかる』などの作品がすぐに思い浮かぶ。
嫉妬や結婚などといった制約を超えた、男女というよりも人間の自由な関係性が描かれている。性愛とか友情とかの新たなあり方について考えさせられる。60年代から70年に至る〈愛と革命の時代〉へと思いは馳せる。
と思って観始めたが、あるのはいつもながらの独占欲に支配された嫉妬や、法的な利権に支配された婚姻関係や、不倫などといった下世話な世界だった。ちょっとがっかり。