好かれた行為を捨てられない男と、理想的でない相手を追い続けてしまう男の地獄の恋愛物語。
淡泊だが中途半端な優しさで接し相手を苦しめ続ける大倉忠義と、それを潤んだ瞳で見つめながら耐える成田凌の演技が素晴らしく、無自覚なファムファタル恋愛物として面白かったです。
『窮鼠はチーズの夢を見る』は劇盤はほとんど使わず、途中何が起こったかというのはシーンとしてほとんど映さないで、大体がタバコを吸うか、食事を作るか食べる、ベッドシーンで関係性が説明されてる映画で、そこでのしぐさや小道具の使い方がよかったです。