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窮鼠はチーズの夢を見るの3のレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
4.9
恋愛の難しさが本当によく描かれてた
同棲愛の話だけど、同棲愛故の難しさよりも、人と人が恋愛をすること自体の難しさが特に強く出ていた作品に思う、

主人公の恭一も、恭一に7年片思いし続けてた今ケ瀬も、どちらの気持ちも分かる。
二人の根本的な愛の形が複雑に交差し合って苦しみに引きずり込まれていく でも、でも、二人とも人間として真っ当な人間だった。人間の心情って、ぐちゃぐちゃに絡まった糸だけどそれはどこにも途切れがなくて一本の糸、だと思う

今ケ瀬の恐れで使う裏腹な言葉や沈黙
映画の中で映されない二人が会っていない空白の時間を想像すると、とてつもなく重いものがのしかかってくる様な苦しさで鬱々になる、
これはどういうことなんだとなる感情の描写がひとつもなくて本当にリアルすぎて辛かった


成田凌が子犬のように可愛かった
「心底惚れるって、全てにおいてその人だけが例外になっちゃうってことなんですね 貴方には分からないか」
この言葉を見つけるのは本当、人生で1度くらいがいいと思いました
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