せりな

窮鼠はチーズの夢を見るのせりなのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.0
原作は未読なので、原作の空気がどこまで再現できているのかはわからないんだけど、成田凌の好きという気持ちが抑えきれなくなってしまっている演技は素晴らしかった。
8年片想いして、他の人と付き合っているのをずっと見ていたら理性も働かなくなるかも知れない。
そんなどうしようもなくなってしまった感情を常に纏っている今ヶ瀬がホントよかった。
成田くんはキャスティングの際に今ヶ瀬と恭一どっちでもやりたいって言ってたらしいけど、今ヶ瀬で正解だったと思う。

監督はなるべく説明的な演出はしたくないと言ってたけど、説明なさ過ぎてちょっと唐突に感じるシーンもちらほらあったかな。
佇まいとかセリフ以外で感情を表現するシーンが多くて、そういう所はラブストーリーって感じがした。自分の気持ちも相手の気持ちもわかり過ぎて苦しいのが今ヶ瀬で、どっちも理解しきれてないのが恭一って感じだったな。
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