MasaHagino

窮鼠はチーズの夢を見るのMasaHaginoのネタバレレビュー・内容・結末

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

タバコがこんなに美しく切なく写る映画初めて。成田凌まじで無邪気で一途で素晴らしく切ない。後半の大倉くん、空虚で残酷な目がとてもリアル。
見る人は誰に共感するのだろうか。僕は大倉くんの優しい言葉をかけてその場を凌ごうとする感じとか、自分中心でしかモノを考えられてないとことかとても刺さった。つらい。
直接的な性描写も多く、苦手な人はおすすめできない、、けど何を受け取るかはかなりその人の価値観によって変わってくるので、好き嫌いの振れ幅は大きいだろうな。僕には、とても切なく我儘で色艶に富んだ素晴らしい映画だと感じました。
主人公が大倉くんじゃなかったら「なんでこいつこんなモテんの」ってなるし、成田凌じゃなかったら「きもちわる」ってなってるかもしれない、絶妙な配役だなとも感じた。

語り出すとキリがない好きな描写が沢山。
2人でポテチ食べるとこ、大切そうにワイン抱きしめるとこ、好きな人のパンツ勝手に履いちゃうとこ、楽しそうな乳首当てゲーム、ゲイクラブに行っちゃうとこ、いつしか攻めと受けが替わってるとこ、椅子に座る妻を見てられず呼び寄せちゃうとこ、などなど。
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