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窮鼠はチーズの夢を見るのkuziraのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.7
最初見始めてると息がどうもし辛くて、
苦しくて苦かった

命がけで実った恋ってのがサクッと
映画内で容易く描かれる
不倫描写や、身体接触描写に持っていかれて
今ある幸せが脅かされそうになる感覚というか

信号の黄色信号、これ以上踏み入れるなって
心がずっと穏やかじゃなかった
まぁ純粋に自信がなかったんだと思う


信じてる、信じてない
信じたいけど、信じられない
信じられないけど、信じたいを

ぐるぐるぐるぐる、付き纏わせて
限界までに疲れ切った先に今までの幸せはない


「あなたじゃ、ダメだ」
本音であって盛大な嘘、

認められちゃったら、崩れ落ちるよな


でもなんだか不思議なんだけど
そこから少し、息のし辛さみたいなのが
消えていってその先の運命を見つめていた


好きの感情に溺れると傍にいられないから
好きに期待を持たせずに汚れた関係で繋ぎ止める

不意な相手からの言葉で
自分の気持ちとうまくやり過ごしてた
相手への制御する期待を抑えられなくなった時

好きだからこそ離れてあげなくてはいけない
好きだからこそ終わりを選べる今ヶ瀬が綺麗だった


映画を見終わってズーンと突き刺さって
やっとこさ、1人になって少し冷静に

自分の形を保つことってなんだろうって
少し考えさせてもらったからこそ
今日は溺れることなく時間が経っていく


それを踏まえてどう今一緒にいる人
これから出会うかもしれない人と向き合うか
どう関係を気付いていくか、信じるていけるか、

愛される覚悟もその自信も
愛し抜く過去を問われている気がした
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