好き。面白かった。人間が描かれていた。
とくに前半から中盤、集中が途切れず画面に釘付け。
“窮鼠はチーズの夢を見る”
人は追い込まれたら、本当に望んでいるものがわかるものだ、ということなのかな。
成田くんは、女の子だった。可愛かった。女の子が、好きな人にどうやって振り向いてもらおうとするのか…
それを男の人が演じているからこそ、より顕著だった。
成田くんの、絵としての力も強い。どういう動きをしたらどう見えるかという身体感覚の優れた人なんだろうなと。モデルをしてたからだろうな。
なつき先輩とのバトルシーン、4人で相席した時の水面下でのバトルも面白かったけど、2人でやりあったときはより面白かった。
物語…というより…人間の切り取り方（抽出する部分）も好きな映画。
本当に欲しいものが手に入ると、さらに欲が出てきて、初めは近くにいられるだけで良かったのが、それが叶うと触れたくなって、それが叶うと離したくなくなって。疲れて、離れて、でもやっぱり好きだから戻ってきて、でもまた近くに来すぎると怖くなる…。あぁ…人間。
