たくみ

フォードvsフェラーリのたくみのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
3.8
骨太な映画でした。
個人的に車は安全運転性能が充実してればなんでも良いと思っているのでそこまで興味ないのですが、2時間半という長尺の映画にも関わらず飽きる事なく楽しめました。

楽しめた要因としてカーシーンも迫力が凄まじいという点もありますが、意外と人間ドラマだったからかもしれません。
フェラーリを倒すためならとことん最高の車を作ってやるぞという現場の人間たち。
そこに立ちはだかるスーツ組の人間たち。
ここの対立や駆け引きが面白い。
『下町ロケット』見てるのかな?と錯覚するくらいに人間ドラマでした。

マイルズをドライバーに採用させるためにシェルビーのとった行動が素晴らしい。
現場の事をわかってないやつにはあれくらいして理解させないとダメですね。
(このシーンが終わった後の社長が泣いちゃうシーンは可愛かった)

ゴール後、マイルズ・シェルビー/大衆の対比が美しかった。
企業/社会には屈してしまったがどこか2人の表情は和やかに見えた。
試合に負けて勝負に勝った瞬間なのかなと感じた。

【その他メモ・独り言】
・フォード:大衆向けの車、ライン生産。
 フェラーリ:レーシングカー、1台1台手作り。
・最高の奥さん。
・シェルビーのレース中の行動結構反則ギリギリの事やってる。
・7000回転。
・「君の車だ」
たくみ

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