おとうふ

フォードvsフェラーリのおとうふのネタバレレビュー・内容・結末

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画好きの友人がお勧めしてくれたので鑑賞。
車全然興味ない人でも、全然楽しめるしなんなら興味を持ってしまうような映画。
それは、ル・マンの壮絶さやル・マンに賭ける自動車メーカーとエンジニアの想いがこの映画から伝わってくるからだと思った。
ただ、ル・マンまでのくだりが長かったなぁとも。ケン仲間にするまでながっっ!とも。

■ル・マンを利用した経営層
ル・マン24時間レースは、勿論レーサーの腕を見るところでもあるが、見せ所は各自動車メーカーの『車』である。
技術力、耐久性、デザイン…
そしてこの車というプロダクトの魅力を伝えるために、人々が汗水流し、命を懸けて爆走する。
この映画では、人の熱意が車へ、その車がレースへ、レースの結果がビジネスへ…という繋がりがそれぞれ描かれている。
そのため、人の熱意や努力、下手したら命までもがビジネスの一部でしかないと感じる時もある。
単なる熱血ドラマではなく、現実味のある冷酷な展開も見ていて面白かった。

■命が関わるスポーツ
"スポーツカーレース"という死と常に隣り合わせのスポーツ。
ケンの息子のピーターが、ケンが一度事故って炎に包まれた出来事をきっかけに、カーレースは常に死と隣り合わせであることを意識するようになる。
ブレーキを気にするようになったりして、父親の死を意識する。
その出来事からずっと、観ている側も常に死を意識させられているような気がした。

■レースシーンの迫力は映画館で!
映像技術も、俳優の演技も全てが掛け合わさったレースシーンは臨場感と迫力で溢れていた。アクセル、ブレーキ、ギアを変えるタイミングとそれに連動した車の軌道。
何度出てきてもその度に心臓が躍る感覚がした。これは是非映画館で見たい作品。
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