ケンタロス

フォードvsフェラーリのケンタロスのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.3
レーシング映画の新基準!
上映開始、客席はすぐに助手席になる。ようこそ、7000回転の世界へ。
🏎🏎🏎🏎三三三💨


自分、車は全くと言って良いほど興味が無く、フェラーリとフォードは辛うじて分かる程度のザ・車離れ若者です。
映画でワイルドスピードは全部見ていましたが「なるほど!レースとはこんなに熱いものなのか!」と膝を叩きたくなるほど良い映画でした。

物語は企業vs企業と思いきや、男達vs企業の話でした。
個人的にはアニメ作品のスクライドに近い暑苦しさと爽快さを感じ、二人の男の挑戦を描く実話作品としては最高の部類に入ります。
嫌な奴も良い奴もブレずに最後までいてくれるお陰で相関図も非常に分かりやすい!

映像も監督のこだわりによって、ドライバーの視点・心情・体験をこれでもか!と見せてくれたのは痺れました。
これは今後のレース映画が気の毒になるほど。
瞬きなんか出来ず心拍数が跳ね上がり、握り拳が解放できません。気になるのなら一度見て来てください。騙されたと思って!


で。役者はクリスチャン・ベール、マッド・デイモン、監督はジェームズ・マンゴールドとアカデミー賞の常連がつるんだ化け物作品なんですが、個人的には悪役に定評のあるジョン・バーンサルがめっちゃ良い人なのが最高です。
なんでこの3人が揃ってんのにアイツを殴らないんだろう?と思ってしまいました(笑)


アクセルを踏んでくれたのは愛する妻と息子と一人の友人。
職人達vs企業の戦いをどうぞ見届けてください。
ケンタロス

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