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フォードvsフェラーリのwaku3zumiのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.4
人間味あふれるエピソードと映画的示唆に富んだ痺れる脚本と演出に震えが止まらない。
重ねてくる構成にアメリカ映画の神髄を見る。シャレードの巧さも逸品。
言葉のイメージからの映像化も冴えている。アクセルvsブレーキだったりで、タイトルのようにいくつものっけてくる。
内容的には、実際の題は、『フォードvsシェルビー』 って感じ。知と血のマット・デイモンと熱と骨のクリスチャン・ベイルがガソリンと空気の混合の化学反応。60年代の濃い人物像に右手に油、左手にマッチを握る。脇キャラ愛も規定以上に。環境音からの音楽の入り方が絶妙で、しかも、その音楽の複雑なリズムに心が加速する。爆音でも観たい。
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