32 初NTLive
纏められないのでつらつら書きます
久しぶりの劇場だったこともあり、本編前のインタビュー映像から高揚し通し。
所謂ブロードウェイのような大規模な舞台を想像していたので、こじんまりとした小劇場で公演されていることにまず驚いた。
舞台中でリア王が「外せ」と宣うボタンが見える距離、息遣いすらも感じられる距離であんな圧巻の演技を見せられたら辟易してしまうだろう。
4時間の長さを感じさせないほどに引き込まれたが、そもそもが悲劇ということもあり精神的にも消耗したのか、終幕後は言い難い満足感と虚脱感に襲われた。
言うまでもないがイアンマッケランの演じる狂気は凄まじく、カーテンコールで見せた力強い微笑みに心底安堵したほど。画面越しに観ているだけでも憔悴しきってしまうような役を当時79歳で演じきった彼は、まさしく「speech unable」としか言いようがない。
四大悲劇のひとつでありながら、コミカルな表現や笑える演出も交えて描かれていたのが印象的だった。難点を挙げるとすれば時代設定が分かりづらかったくらい。
不定期にシェイクスピアに狂う女なので、タイミングよくリア王を上映してくれて良かった
「ハムレット」「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」あたりも観たかったな〜
I will preach to thee
When we are born, we cry that we are come to this great stage of fools