ヴィズ

ナショナル・シアター・ライヴ 2019 マクベスのヴィズのレビュー・感想・評価

4.4
※今回解説は最初。
※3時間弱だけど休憩あり。

原作の血生臭い赤黒さに現代チックな世界廃坑さの灰色を加えた塩梅。

話はまんまなので悪しからず…ですが、その根底にある剥き出される人間性(今回に至っては脆弱性と)はいつの時代も変わらない。という演目の普遍性は毎度ながら確認させられます。

もうとにかくロリー・キ二アとアン・マリー・ダフの迫真の演技よ。もう本当、あれあかんよあれ(語彙消失…
あれよあれ。NTL2014オセロのイヤゴーよ(我が界隈で絶賛の

毒を盛って毒に呑まれる。苛まれるという演技をここまで突き詰めた迫真の演技にただただ緊迫し続ける。いや時間短いけど休憩ないとしんどいわ。
それを舞台と衣装の廃墟感が、少ない音と証明が落ちていく彼らを色付ける。最初っから解ってる分、落ちる先の限界、地獄の入り口を覗く様な舞台だな、と感じました。



---余談
あれ?って思った事があって。
売店で個別作品ごとのパンフレット見つけました。以前まで通年の作品紹介だけのパンフだった気がしてたのですが。末尾の頁に"agence de 原生林”と。
…これもしかして過去作のパンフ作ってくれてます…?

感謝。圧倒的感謝。
この流れでBlu-rayもお願いします🙇‍♂️
ヴィズ

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