ビル・エヴァンスのアルバムは本当にメジャーなのしか知らないけど、昔から独特な和声でピアノの音色に哀しい美しさがあるなーって思ってた。バリバリ弾く人じゃないけどテクニックもすごいし。
実際にどんな人かは今までほとんど知らず、本作を通してやっぱり天才の苦悩は常人の理解の及ばないところにあるんだろなって思った。
恋人の失い方とか薬漬けの晩年の姿とか、こないだ観た「マックイーン」に通ずる。
全編彼の美しい演奏で満たされてて、ファンにはたまらんね。エンドクレジットで「本作で流れたのは彼の曲のほんの一部なので、興味を持った人はアルバム探して聴きましょう」ってメッセージが出たのはクスっとした。
自分の好きな”My Foolish Heart”でトニー・ベネットと共演してたのは驚き。
