つきしろあや

DUNE/デューン 砂の惑星のつきしろあやのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
5.0
破格の出来でした。映画としての格が段違いすぎる………。

「風の谷のナウシカ」や「スターウォーズ」のサーガ(叙事詩)ものの元祖としての面目躍如、という感じで思想性もあるのにハリウッド大作映画としてわかりやすく見やすい。
画面から贅沢に迫り来る、荘厳さと娯楽さの絶え間ない応酬に腰砕けるかと思いました。現実では絶対創れない世界を人類の叡智で創りだしているね…。ここまで極まると物語がいっそ神話に近くなるので、むしろ話シンプルで見やすいから人に安心して薦められるなと思いました。ありがとうドゥニ・ヴィルヌーヴ監督!!!!!
あと、キャストがオールスター(みんな大好きジェイソン・モモアやゼンデイヤはもちろん、「グレイテスト・ショーマン」の歌姫レベッカ・ファーガソン、最新「スター・ウォーズ」シリーズのXウイングパイロットポー・ダメロンでおなじみオスカーアイザック、「レッド・クリフ」の孫権チャン・ツェン、なんとアベンジャーズのサノスを演じたジョシュ・ブローリンもいる!)


何より、ティモシー・シャラメが良い。顔面の美形大盤振る舞いはもはや説明するまでもないけれど、過酷な運命に身を投じた救世主&若き王者感(でも地に足をつけたひとりの人間)が説得力あり過ぎた。

それから、ハンス・ジマーの本気をみました。(いや、いつも彼は本気だけど)
深さと雄大さと響きと民族音楽と宇宙を全部盛りしてみたよ〜!って感じで、凄すぎて宗教音楽かと思った。そんな音楽に没入させられて魂の奥深いところの急所にガツガツ刺さってきて、己の意志がハンス・ジマーに負けるとひれ伏しそうになる……。


IMAX推奨です。