このレビューはネタバレを含みます
デューンを観るのは今作が初めてで、小説も未読。
2021年、劇場公開作品の中でワースト。
「この映画の見どころはどこか?」と聞かれて、答えに窮するくらい魅せ場が無い。なんだか全体的に画面が暗くて、何が映っているのか分からなかった。
どれも「何処かで見たことあるもの」ばかりで退屈。羽ばたき機「オーニソプター」は『天空の城ラピュタ』の乗り物、サンドワームは『風の谷のナウシカ』のオーム、あるいは『SWEP6』のサルラックを連想した(原作小説が1965年らしいから、DUNEの方が先なんだろうけど)。
170分がもの凄く長く感じた。
サンドワームのモンスターとしての恐ろしさを期待していたけど、ほんの少ししか登場しない。サンドワームを呼び寄せないように「砂歩き」なる歩行が出てきたが、それなら砂漠でのシーンは常にその歩き方でないとおかしいのでは?
終盤、ナイフでの決闘シーンもやたらモッサリしてて、緊張感の欠片も無く、とても命のやり取りをしているようには見えなかった。
タイトルに 「Part One」とあったが、1作目がこれでは次作の集客はかなり厳しいと思う。