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DUNE/デューン 砂の惑星のinuのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.6
原作にも1984年デイヴィッド・リンチ版にも「ホドロフスキーのDUNE」にも触れずに観に行ったせいで、何が何だか分からなかった。壮大なストーリーと複雑な設定、さらにはややこしい固有名詞が荒波のように押し寄せてくるので最初は混乱しながら観ていたが、画の美しさとティモシー・シャラメの尊顔、ハンス・ジマーの音楽で「何が何だかわからなくてもなんかすごい!!」と圧倒されてしまった。ドゥニ・ヴィルヌーヴも端から事細かに説明する気はなく、次回作以降で描き切れればそれで良いと折り合いをつけているように感じた。劇中に中国語が出てきたり、フレーメンの姿がアフガニスタン、イスラームを意識したような作りだったり「存在しないエスニック」をあらゆる出典から作り出してるあたりも面白かった。ただ本当に何が何だかわからないので映画館に放り込まれて集中して観て正解だったなと思う。
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