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DUNE/デューン 砂の惑星のyokoのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.7
原作、リンチ版は未見ながら、ドゥニのメッセージ(arrival)を観てると思いの外地続き感があって理解しやすい。ゼンデたその差し込みシーンはメッセージにおける未来の娘とのやりとりシーン、始まりと終わりが同時に起こっている感じ。わかりにくいという感想もあったのでゴリゴリのハードsfかと覚悟したがスピリチュアルな要素もあり楽しめた。言葉をコントロールするものが人の上に立つのだ。なんかルルーシュっぽいぞ!

監督の特性というかメッセージの時と同じく飛行物体がただ浮いてる、下品にジェット噴射で離発着!とかしない感じが非常に好き。未知の物体感、動力を感じない飛行船は好きだがあのトンボっぽいのはいかにもへつらってる感じで好きじゃなかった。

母親を捕らえた敵兵士が、こりゃ高貴な女だぜ〜、俺はそうはみえん〜という会話をするのだが、下品な兵士の会話のようで実は河原乞食的な存在、作品中では巫女と呼ばれていたが彼女の変幻な資質を見事に表していると思う。高貴だから公爵の妻になれたわけではないという、妻ではなくあくまで母親だ。(まあ私は設定はわからないのだが)

しかし妊娠しているらしいので妊婦は出産するまでは死なない法則(セブンをのぞく)を考えると逃亡劇の緊張感はない。

ユエはユダのもじりだと思うが、公爵とユエの最期はキリストとユダに見える。

岩場で黒ずくめで中腰での決闘は2001年宇宙の旅の猿対決を思い出す。

なんか蜘蛛ぽいの一瞬出てきた?複製された男感w

ということでメッセージより好きかも知れん。
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