リッジスカイウォーカー

DUNE/デューン 砂の惑星のリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.0
観ました!
待ちに待ったドゥニ!!
ドゥニの映画は世界観を丁寧に描いてくれるので好き。

最近の映画は展開が早すぎてストーリーが掴みにくかったり、カット割が激しすぎて何やってるか分からないものも多く、歳を取ってきたからかそういうのがすごいとも全く思わなくなってきたこともあるかなと思うんだけど、1シーン1シーン各キャラの表情を引き出し、心情を映し出すようにゆっくりと時間を使う方が頭に入ってきて没入できるんですよね。

しかしそれでも、専門用語や登場人物が多く、これって誰だっけ?この言葉ってなんだっけ?っていうのが定期的にくるので初見では完全把握は無理だった。

つか、皇帝って誰よ?
また何のために砂の惑星に行ったのかもよくわからず😅

パンフを読んで種族間の関係や何をしに移住したのかもなんとなくわかりました。
んでも何回か観る必要がありますね。
この世界観をじっくり理解していきたい。

映画観ながら本当によく分からなかったのは、ベネ・ゲセリットとクウィサッツ・ハデラック(舌噛むわw)ですね。

これを理解してないとどんどん置いてかれます。
僕はずっとベネ・ゲセリットはパンフ読むまで人の名前だと思ってましたw

ただゆっくりじっくり場面を描いてくれるのは良いのですが、冗長な部分も多かったのも事実。
何回も同じ事を繰り返すのはもう少し抑えめでもよかったですね。ただでさえ上映時間長いんだし。


いやーしかし、ティモシー・シャラメが抜群にイケメンすぎて、おじさんの僕ですらクラクラきたw
こんな人間いるんですねw
少女マンガのキャラがそのまま現実に出てきたよう。
どんなアップにも耐えられる、正に美男子。
ずっと観てられますねー。
彼じゃなかったら、本作の魅力は大分下がってしまうようにも思います。

他に出てる役者さんはいろんな作品で観てしまっているので、なんだか目新しさはなかったんですよね。
レベッカ・ファーガソンはグレイテスト・ショーマンの印象がとても強くてNever Never〜♪って今にも歌い出しそうだったし(僕だけだと思いますが😅)、バウディスタはドラッグスに既視感があって急にヘンテコなことを言いそうな感じもしちゃったし、モモアは三又の槍を出しそうだったし、ゼンデイヤはMJのイメージがとても強い。。
そして、どう見てもポー・ダメロンに見えちゃうオスカー・アイザック。

そんな中でもティモシーと双璧をなすキャラを演じたのが、ステラン・スカルスガルドですよ!!
とてつもないインパクト!
強烈にキモいですw
メイクに7時間もかかってるそうですよ。
いやーすごい。
ふわぁって浮いてくるところも絶妙にキモくて、敵キャラとして素晴らしいです。
このキャラが立ちまくっていたのが救いでした。
面白かった。


物語は1965年の小説だけあって古典的SFの王道をいっており、この作品が多種多様な作品に影響を与えたと言うだけあって、まぁ既視感がハンパないですw
スターウォーズです。
ナウシカが本作の影響を受けていると言うこともあり、ワームはオームです。
衣装もどことなくスターウォーズだし、アクションもどこかジェダイ的。
宇宙船も乗り物も。
なので、画期的なデザインの面白さといった部分もありません。
ボイスもある意味フォースです。
なのでそこは目を瞑りましょう。
これが原点だと思えば気になりません。

その中でもシールドの描写は面白かったですね。
ゆっくりしたものは防げないという、欠陥品じゃないかと言ってもよいくらい無意味なシールドですが、防げたら青、防いでるけどもう少しで破られるのは赤という視覚的な分かりやすさがあり、duneのアクションの面白さとなっていました。

本作の既視感はPart2で払拭されるといいなぁ。
メインがフレメン側になるので、砂の惑星全体を使った描写が観れると世界観がまた一歩補完されて緻密なものになるんじゃないかなと期待。


評点は多分に期待値を込めています。
もしPart2の発表がされずじまいだったら3点ですね。とても中途半端で終わるので。

続編決定して良かった。

果たして続きはいつ観れるんだろうか。
生きねばなるまいて。

※本作は完全なるIMAX案件です!
※普通の劇場で観ると面白さが半減しそうです。

(ハンス・ジマーの曲は重厚で良いんだけど、展開のゆっくりさもあって重低音が心地良くて油断すると瞼を閉じてしまいます。睡魔に負けないようにしましょうw 僕はラストの方は眠くてよく覚えてませんwエンドロールは目を開けていられませんでした。(気持ちよかったー😇))