ヒラセシオ

DUNE/デューン 砂の惑星のヒラセシオのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
5.0
まず、ブレードランナー2049に続き、伝説的、カルト的作品に挑戦するドゥニ•ヴィルヌーヴの姿勢が素晴らしい👏

DUNEの映画化が困難だという理由の一つに、原作小説の尺が映画の時間に収まらないということが挙げられている。
ヴィルヌーヴ監督は、その困難に対して二つの解答を用意した。
一つは二部作構成というシンプルな解答。二つは、第一部の本作に限っては、全て主人公ポールの視点に焦点を絞ることで、小説の尺を映画用にダイエットした。

ポールの視点に絞った脚本は、説明が少く分かりづらいと否定的な意見が目立つ。(二部構成も色々言われてるが、個人的には英断だと思うし、part2の主役交代(新たな視点の導入)の噂等を耳にするところ、相当な傑作になる予感しかしない)
分かりづらいのはその通りだが、映画において、そもそも全部理解する必要があるのかどうかという問題を一度吟味するべきだし、DUNEに関しては、分からないというあの広大な砂漠に、身を投じるのも悪くないのではないかと思う。

ps.何はともあれ、以下3つ

・ティモシー•シャラメとゼンデイヤの美しく中性的なキャスティング
・見たことない圧倒的な映像(個人的にIMAX作品でナンバーワン)
・DUNEの映画化に挑戦したドゥニ•ヴィルヌーヴの男気と映画魂
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