リーアム兄さん

DUNE/デューン 砂の惑星のリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
ダンカン「夢は物語を作るが、人は起きている時に大事を成し遂げる。」

空と海の惑星を治めているアトレイデス家
公爵のレト(オスカー・アイザック)は宇宙を統べている帝国皇帝から貴重な宇宙資源である香料(スパイス)の産地である砂の惑星アラキスの統治を任命される。レトは妻のジェシカ(レベッカ・ファーガソン)と息子で自身の後継者ポール(ティモシー・シャラメ)を連れ、アラキスに移り住む。すべてが砂漠の惑星アラキスでは砂嵐と砂の中に住む砂虫の脅威にさらされながらアトレイデスは皇帝の命であるスパイス採掘に従事する。しかしある時アトレイデス家の前にスパイスの採掘権を持っていたハルコンネン家に襲撃をされ、アトレイデス当主のレトは死亡。統率力や技術力のあるアトレイデス家に脅威を抱いた帝国がハルコンネン家と手を組んだ策略であった。ジェシカとポールはアラキスの拠点を逃れ、広大な砂漠を逃げ惑うことになる。そこでアラキスの原住民フレメンの助けを得ることになる。

1965年発表のフランク・ハーバートによるSF大河小説「デューン砂の惑星」を原作とした映画。スターウォーズや風の谷のナウシカに影響を与え、1970年代から数々の監督により映画再現が試みられたもので、ドゥニ・ヴィルヌーヴによる再現が5度目の再現映画となる。
2部構成の1作目という立ち位置の今作は序章になり、2023年に2作目が公開されるとのこと。
序盤はもう世界観が壮大すぎて何が何だか正直理解しきれない。映画化が長年試みられていた中で、なかなか完璧な再現ができなかったのも理解できる。ただ見ていくうちにどんどんとこの世界観にのめり込まれていく。
「ブレードランナー2049」をまとめ上げた監督だけあり、難解な小説に対して綺麗な映像と壮大な音楽、魅力的な配役で飽きさせることなく映画を見ることができる内容になっていた。
ただ、点と点が点のままで何もつながらず進んでいくし、なぜこの点が唐突に生まれてきたのかがわからないまま映画が終わってしまうので、見終わった後は「なんかわからんかったけど、映像綺麗な壮大な映画だったなー」くらいの感想しか出てこない…

まだまだ序章ということで2023年の続編にも期待してのスコア。