リルミ

DUNE/デューン 砂の惑星のリルミのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.8
トリガーワーニング/ジャンプスケア:性暴力を仄めかす言及あり

続編が面白いと話題なので予習のために試聴。
とても変な映画だった。ストーリー運びは極めて鈍重で淡白、内容自体も古臭さを感じる。開始から1時間以上大した事が起こらないのには驚いた。
さらに1作で完結しない作品という事は前提としても、クライマックスはあまりにも盛り上がりに欠いている。

だがそんな欠点を払拭するほどの息を呑むような演出と、センスオブワンダーを感じさせるビジュアルは見事としか言いようがない。驚くべき事に、テンポは悪いはずなのに全く飽きさせないような作りとなっている。

続き次第で21世紀のスペースオペラのエポックとして後世に名を残し続けるであろう、ポテンシャルを感じる一作。
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