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生理ちゃんの328のネタバレレビュー・内容・結末

生理ちゃん(2019年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

原作未読です。

具現化された生理キャラクター「生理ちゃん」と付き合っていく女性たちの物語。登場する女性たち三者?四者四様のその付き合い方は、辛さや肉体的精神的負荷を伝えたかったのかもしれませんが「そんなもんか」くらいの印象です。自分が男だからでしょうか。
さらに、生理ちゃんが男性上司の腹を殴って倒したり、自分以外の一部の女性には視えている様子だったりと、実在しているのかと思わせるシーンのせいで、設定が理解できずに終わりました。(スタンドみたく、生理ちゃんが現れる者同士には視えるのか?)
また、女性たちが直面する困難の多くが「気になる男性がデートに女性の同僚を連れてきた」「バツイチ彼氏から突然プロポーズされた」など、生理ちゃんのせいではないことも、物語における生理ちゃんの必要性を薄めているように感じます。「こんなタイミングで…」ということがメッセージなのでしょうか。
生理ちゃんがいない時期の描写がもっとあれば、ギャップで気付くことがあったかもしれません。

具現化という設定自体はユニークなだけに残念です。
ちなみに男性側に出現する「性欲くん」にもつっこみたくなる点はあるものの(あんなに聞き分けはよくないだろ、女性にも「性欲ちゃん」がいるだろ、など)、発するセリフには笑ってしまいました。ラスト、バツイチ彼氏の後ろから性欲くんが覗いていることを期待していましたが、これも残念。

主演の二階堂ふみ、伊藤沙莉はじめ、俳優陣はとても良かったです。
二階堂ふみはどんな役でも、それっぽくなりますね。
伊藤沙莉はこういった世を拗ねたようなキャラは本当にはまりますね。
お互いの絡みがほとんど無かったことは残念ですが、2人を見るだけでも十分に価値があったと自分に言い聞かすことができた配役です。

後、なによりも75分という短さがたいへん良かったです。
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