hua

グレース・オブ・ゴッド 告発の時のhuaのレビュー・感想・評価

3.8
ここにまたクズが1人。
先月から『SHE SAID』『ウーマントーキング』と観て、最近のジャニーズ事務所の報道。
そして本作。

フランスで少年時代に、カトリックの神父から受けた性的虐待について声を上げた人々の実話に基づいた作品。

時効の問題や、今の生活を脅かされるリスクなど、権力者を相手に告発するのはとても勇気がいる。
それでも、子どもや若い世代を守らなくてはという使命感に突き動かされ声を上げる被害者たちが頼もしいし、応援したくなる。

長きに渡り子ども達を虐待し、立場を利用して隠蔽する。
もうジャニーズに重なって仕方なかった。
知っていながらなんの対処もしない教会はまさに事務所とマスメディアである。

ジャニーズ事件も映画化して世界中に訴えかけてほしいが、ここにまた忖度なるものが幅を利かせるのかと思った。

聖職者における性的虐待事件は、フランスやアメリカ(映画『スポットライト』)のみならず、世界中で問題となっているが、日本も例外ではないという。
最近日本では『日本版DBS』が話題になった。

『日本版DBS』というのは、子どもたちを性加害から守るために、こども家庭庁が創設を検討している制度。子どもと接する職場で働く人に性犯罪歴がないことの証明を求めるもので、学校や保育所などを対象に、人を雇用する際に性犯罪歴の確認を義務付ける方針。

まだ問題はいろいろあるのだろうが、小児性愛者が一定数(それも結構な確率で)いることは確かで、世界中の子ども達を守るために、動き出していることは確かだ。
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