グレース・オブ・ゴッド 告発の時の作品情報・感想・評価

グレース・オブ・ゴッド 告発の時2018年製作の映画)

Grâce à Dieu/By the Grace of God

上映日:2020年07月17日

製作国:

上映時間:137分

ジャンル:

あらすじ

「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」に投稿された感想・評価

とても重い映画だった。
実話をもとにしたストーリーとは言え、おそらくは現在も起きているであろう小児性愛虐待。

神父から子供達への幼児性愛虐待を告発するために立ち上がった人達(かつてのその虐待にあっていた子供達)による、自身の経験と心に受けた痛みを吐露するかのように作られた映画だと思った。

・映画のストーリーそのものは事実に則して作られているので内容は追いやすかった。
・フランス人の議論好きな様子がとても良くわかる内容だと思った。
・小児性愛許すまじ。
・弱冠ドキュメンタリーっぽい。(個人的にはなんならもっとドキュメンタリーに寄せた演出にしたらよかったんではないかと思ったりもした)
・メールのやりとりを朗読するだけの内容で映画の半分くらいが終わるのかと思ったけど途中から様相が変わった。メールの読み上げだけだとなかなかしんどいのと内容の真偽を追い辛いなって感じた。
・カトリックの世界の闇を見た気がする。
・願わくばこの映画が、被害に遭われた方々の溜飲が少しでも下がる内容であって欲しい。
・小児性愛はもちろん許せないのだけど、
『正義』を追い求めるときっと誰かが誰かを庇ったり反面誰かを傷つけるのはどうしようもない事なんだなって思った。正義について強く求めると同時に、自分に謙虚でいたい。
kazuma2051

kazuma2051の感想・評価

4.0

フランス映画界でコンスタントに作家性の強い映画を発表し続ける、フランソワ・オゾン監督最新作。

彼自身、初めての事実を元にした作品。
今回はコスタ=ガヴラス(「Z」)のドキュメンタリータッチを踏襲。
オゾン監督のいわゆる煌びやかな世界観や情緒的な演出はなく、音楽を排し、事件が明るみになり、被害者たちが結束していく過程が丹念に描かれていく。カメラは常に客観的に被写体と距離をとり、まるでその場に居合わせているような感覚を呼び起こさせる。

オゾン印がないかと思いきや、彼が描き続けた自己と他者の不寛容は本作が扱う事件の根幹の問題だ。事件に声をあげたことで人生が好転してきた被害者たち同士の考え方や意見の相違が浮かび上がってくる構成はいかにもオゾンらしいドライな視点。

作品自体は2018年公開のため、その後事件は進展し続けており、2020年3月に渦中のプレナ元神父は禁固5年の判決を受けた。
が、カトリック教会の性的虐待問題は世界中で噴出しており、事実に基づくとはいえ安易な展開にもっていかない監督の手腕はさすがである。
映画好きなのに映画館にいけない毎日
そんな中、filmarks様より特別オンライン試写会へ招待いただきました️
いつも素敵な作品をありがとうございます

フランスで実際に起きた神父による少年への性的虐待事件の映画化
ベルリン的仏版「スポットライト」とも言われるフランソワ・オゾン監督の話題作

神父の性的虐待を告発するという内容的にはシリアスな作品
神父による児童への性的虐待事件の実話を描きながらも、現実と向き合い家族を守ろうとする主人公アレクの正義ある行動を忠実に描かれています


実話だからこそ重厚感と重みを感じさせる
これが真実ならば、立ち向かおうとする彼の勇気と正義感が最後はどういう展開が待ち受けているのか見逃せない
性的虐待、宗教という難しいテーマではありながらも、広く考えさせられる作品

被害者が沈黙を破って社会を変えようとすることがいかに大変なことで勇気の要ることかー
宗教の組織ぐるみの隠蔽と黒歴史を変えていく正義と苦悩が伺えました

全体を通して、しっぽりディープな世界観に浸りたい時にみたくなる大人の作品
素敵な映画試写に招待いただきありがとうございました
37

37の感想・評価

3.6
自身の信仰(赦し)と神父を"赦せない"気持ちとの間の葛藤がすごく伝わってきた。

映画の中心となる人物が変わっていく構成(被害者から次の被害者へバトンタッチされていく感じ)がとても印象的だった!
かめら

かめらの感想・評価

3.4
同じ性犯罪の被害者という傷を負った人達も個々の弱さが露呈したり、別の物事へ対しての偏見を抱いていたりで、希望に向かっていく物語の中には実は絶望が渦巻いていてめちゃめちゃ怖かった、、みんなどこかにエゴがあって誰にも共感できなくていい意味で引いたところから物語を見届けられたと思う。

#filmarksオンライン試写会
slayer

slayerの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会で鑑賞。
「沈黙は罪」という言葉が重い。ローマカトリックはナチスのホロコーストに対しても沈黙したがこの映画で取り上げられている司祭の幼児への性的虐待についても沈黙した。組織として腐ってるし宗教が何の役にも立たないことを証明している。
Nayu

Nayuの感想・評価

4.3
犯罪と宗教の関係について興味があったから観たいと思っただけだったけれど、すごく面白かった。
プレナ神父事件の、被害者視点で進んでいくお話。同様の事件も多数浮き彫りになり、カトリック教会を揺るがしたこしか覚えていなかったが、被害者の視点から見たことで、ただの情報だけ知るのではダメだなと気付かされた。
声を上げた被害者から次の被害者へとバトンを渡していくような構成になっていて、ドキュメンタリーチックで道徳的に観れて楽しかった。
普段フランス映画は観ないからよく分からないけど、演技から本当に被害者の苦しみや葛藤が伝わってきて俳優が凄かった。
最後の息子の言葉、宗教を重んじる人はどう捉えるんだろう。
mm

mmの感想・評価

3.5
オンライン試写会にて鑑賞。
沈黙を破るのがどれほど勇気のいることなのか、、被害者たちの苦しみは底知れないと思いました。
それでも彼らの行動は世の中の当たり前を変えることができた。
今でもこの裁判が続いてるとしり今後の動向が気になります。
Kei

Keiの感想・評価

3.4
オンライン試写会という素敵な機会をいただきました🙏✨

テーマは「神父による児童への性的虐待」👦🏻こういう機会でないとなかなか手に取らないようなテーマかなと思いつつ、やはりストーリーは終始静かでしかし言葉で語られる出来事が変にリアルで、普段見る激しいアクション作品とは違った衝撃を受けました💥
アレクサンドルが主人公と思って見ているとメインが代わり、なんとなくドキュメンタリーを見ている様な気分にも📺幼少期のシーンがあるのだけど、これがまた子役と大人の俳優とが凄い似ていて、益々リアルさが増すという不思議さもありました…👏👏

信仰にあまり馴染みのない日本人の私にはこういう事件が世界のどこかでは起きているという知識でしか無いのだけど、この作品を見て被害者の人生がこれ程まで狂わされている事実に衝撃しかなかった…😟しかも、更に衝撃なのがクレジット前のテロップ🎬今年の1月から裁判が始まったという、今も継続中であるということ⚖️被害者は今この時も戦っていると思うと、この作品の本当のエンディングは当分先なのかもしれない…

「パパはまだ神を信じる?」ラストの息子のこの問いに、137分が詰まっているように感じた⛪️
likeB

likeBの感想・評価

3.5
実際の出来事がもとになっていることもあり、
とても重たい内容であった。
主に3人の視点から“会話”をメインに描かれ
まるでドキュメンタリーを観ている感覚だった。

劇中にて
「復讐ではなく正義の気持ちで」という言葉があったが、
この作品を観て、“正義”とは何なのか考えさせられた。

被害者と加害者、もちろん加害者が罰せられるのは当たり前だが、
劇中、事が進んでいく中で加害者側の行動はもちろん被害者側の行いにも疑問…というか、本当にそれでいいのかと複雑な心境になる場面もあり、何が良くて、何が悪いのか、何を求め、どうしたら解決なのかが途中分からなくなった。
事件が起きてしまっている以上、絶対に加害者側が悪いのに、見終わった際になぜかとてもモヤモヤする作品であった。
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