ひろ

赤い闇 スターリンの冷たい大地でのひろのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主演のジェームズ・ノートンが観たくて前からリストに入れていた作品だったけど、ロシアによるウクライナ侵略が実行されている今観るべき映画。

ジェームス・ノートンが演じるのは英国人ジャーナリスト、ガレス・ジョーンズ。ソ連の財源を探っていくうちにウクライナにその秘密が隠されている事を突き止めた彼は、秘密裡にウクライナへ入国する。そこで彼が目にしたものは…。

当時の世界情勢など背景を知らないのでピンとこなかったけど、それでもウクライナがどんな目にあわされていたかを知ることができた。隠そうとするソ連に屈することなく真実を追求し、世界に公表したジョーンズ。
こうやって昔からジャーナリストは命がけで真実を取材し発信しているのだな。一方で権力に追従する記者もいて。

今現在もキーウにとどまって取材を続けているジャーナリストがいる。彼らがいるから私たちは今ウクライナで何が起こっているかを知ることができるし、それによって政治や世界が動く。

ガレス・ジョーンズの事は知らなかったけど、一人の野心に燃える若い記者が成し遂げたこと、彼によって暴かれた真実を重く受け止めたい。
『1984年』のジョージ・オーウェルが出てきたのも印象的だった。
ひろ

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