FREDDY

パパとムスメの7日間のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

パパとムスメの7日間(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

韓国でも映画化された五十嵐貴久の同名小説を落合賢監督がベトナムを舞台に新たに映画化したファミリー・コメディである本作は、7年前に最愛の母を亡くしたことで大人になることを余儀なくされ"パパ"であることを忘れてしまった、ドジで子供っぽい"問題児"の父・ハイの面倒に手を焼いていた、海外留学を決意するも話を切り出せずにいた真面目でしっかり者の女子高生チャウが、母の七回忌の日にとあることをきっかけに発生した不可思議な現象によってハイと人格が入れ替わってしまったことで、突然降り掛かった未曽有の事態を乗り越えるべく母の死後会話が疎かとなっていたハイと意思疎通を図り、相次ぐ困難に戸惑い騒動を巻き起こしながらも周囲にバレないよう奮闘していく様や家族の再生が描かれた作品となっているのだが、フォーマットとしては関連作品を何度も視聴しているので真新しさこそは感じられないが、舞台をベトナムとし、パパのキャラクターも"子供っぽい"という新たな要素が付け加えられたことでまた違った『パパとムスメの7日間』が堪能できましたし、ケイティ・グエンが魅せる"酔拳バレエ"というオリジナル要素も単純にユニークで面白く、人格が入れ替わる不可思議な現象も漫画チックで独創的。ハートフルコメディとまでは言えないが本作は気軽に楽しめる作品であることに間違いはないですね。率直に面白かったです。
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