あやの

カニバ/パリ人肉事件 38 年目の真実のあやののネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

もう!せっかく面白い題材なのに、何でこんな撮り方した?そのせいで集中できなくて、酔う。
内容はよかった。とても。
ただ、撮り方が気持ち悪かった。
せっかく面白くなるのに、わざとつまらないようにした。確かに緊張感は増す。
でもこうすることで、顔以外は視界に入らないし、佐川の一瞬一瞬の表情の変化に気づくことができた。嫌でも見せられた。

AVシーンよかった。リアル。
生きてるね。みんな生きてる。
でも亡くなった方のこと思うと、何で生きてるんだろうって。
そこにいるけど、いて欲しくない気持ち。

みんな不快だったってレビュー書いてるけど、私はそんなことなかった。
むしろ、人を食べた人を画面越しに見れた喜び。人を殺した人を観ている恐怖。
吊り橋効果。

ASDだからなのかは分からないけど、「痛そう」「気持ち悪い」っていう気持ちはなかった。そこの共感はできなかったけど、佐川の気持ちは分からんでもなかった。

弟が漫画読んでるところは、イライラしたし、悲しくなった。私のお母さんみたいだった。

自分が理解できないものは全部悪で、あり得ないと決め付ける。自分の思考外のものは全部排除。
そんな本人も、本物になりたくて過激なことするけど、本物から見たらそれは想定内で、それ以上超えることできないんだなって。
観てて「もっとやれよ」とすら思ってしまった。

自分がみんなと違うことを理解している人と、自分はみんなと違うって言い聞かせて無理やり争ってる人は全然違う。

とにかく、本当に引いて撮って欲しかった。そこだけ。
まだパンフレット読んでないから、どんな意図であの構図にしたのか知らないけど、あの撮り方はほんと萎えるというか、作品の良さを半減させてる。
あやの

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