いやー嫌な映画だ…
平面説カルトコミュニティのドキュメンタリーだけどテーマはもっと根本的な人間の行動心理についてって感じ。
見ていて終始悲しみと哀れみと恐怖の混ざった複雑な気持ちが湧いてくる。
何故こんな事を真剣に…と言う悲しみ、コンプレックスや現実や悩み苦しみからの逃避を感じて哀れみ、そして今回たまたま平面説って言う割とトンチキなジャンルだから他人事風に見れるけど、自分だっていつ何かに対して知らない内に同じような事をしてるかわからない…ていう恐怖を覚える。
今はある程度教育も一定水準確保できていて、ネットなどを通してあらゆる情報にいくらでもアクセスできるようになっているのに何でこんな事が起こるのか?
多分情報が有り余ってる割にリテラシーが個人任せなせいで皆が皆自分に都合いい世界を作れてしまうのが問題なんだよな
でもそんな事を言ってる自分はどうなんだろうか?思いもよらぬところで平面説信者みたいになってる事はないだろうか?さっき見たばかりなのであまり冷静に言語化できない。
この映画をとてもゲラゲラ笑って見る気にはなれない。
まあそう言うコエーよ…な感想以外に一個思ったんだけど、学歴なり外見なり境遇なりなんがしかで「自分は負けている側、バカにされる側」というコンプレックスを持っている人たちに対して「平面説」のような思想はある種宝くじやなろうの異世界転生みたいな「一発逆転」の夢なんじゃないだろうか。
自分をバカにしてる奴らの鼻をあかせる希望なんだよな。だからコミュニティの仲間意識や対立意識が強いし依存性が高くなるんじゃないかな。そう考えるとめちゃくちゃ辛い。オエー!!!!ゲボ!!!!心理は何となく想像できるけどなかなか受け入れ難いものがある。
言うてこの映画に出てきた平面説に関してはそういう心理につけこんだパフォーマンス、ビジネスにも全然見えるしまあよくあるマルチじゃねとは思ったんだけど何か多分大なり小なりこういう罠って身近にいっぱいあると思うんすよね
この映画はちょっと前の映画だけど多分公開当時に笑って見てたのに今バリバリ反ワクチンコロナ陰謀論者ですみたいな人も絶対いっぱいいるでしょ
キッツいなほんと
人間の業と悪意と無力さを感じて辛い。ドキュメンタリーっつうかホラーだよもう