昔面白かった作品を見直す週間を自分でやっていて男はつらいよシリーズを再見。
単に吉永小百合が見たかったから本作をチョイス。
王道ストーリー展開の本作。
やっぱ歌子の影のある感じがたまらない。
寅さんの明るさとちょうどいい塩梅。
細かく研究したかったのでsave the catの構成方式に当てはめて分解してみた。
本作はざっくり
act1 歌子と出会うまで
act2前半 歌子仕事への悩み
act2後半 歌子が実家に帰るまで
act3 旅に出る寅さん
で構成されていると思った。
今回はact1がものすごい長かった。
一度フラれるクダりがあったからだろう。
寅さんシリーズだから成立できるが普通の作品ならヒロイン登場まで長いと感じるだろう。
act2のお楽しみがだいぶ少なかった。
つまり寅さんと歌子のデートが少ない印象を受けた。
早々と友達宣言も出るし恋愛へのドキドキ感が少ない。
歌子の悩みに重きを置いたからこの定番クダりが少ないと感じたのだろう。
だからこそ恋の終わりもハッキリとでなくやんわりと終わらせたかったのか?
いずれにせよあの花火シーンは最高だった。
万引き家族もそうだったが花火さ喜びと喪失を描くのになかなか適していると感じた。
あの歌子の移動感だけで寅さんとの方向を違える空間作りは圧巻。
最後だけなんでまた絹代に会わせるのかわからなかった