●あらすじ
三井は、社会で小石の裏に潜む虫のような影の薄い存在だった。
そんな彼は、大学時代に佐々木千尋に助けられる。そこから佐々木千尋への愛が強くなっていき、次第に彼女への愛の形は異常なモノになっていく...。
●感想
世間に忘れられた者の異常な愛
高良健吾のイケメンさを持ってしても、気持ち悪い役の前では、それすら関係なくなる。
その役は映画「アメリカンビューティー」のお隣に住む異常な青年を思い出した。
空気が薄いがゆえに、ベッドの下に潜んでも気づかれない皮肉はエグい。
話のテンポは遅く、想定内の内容ばかりであまり衝撃性もなかったのは残念。映画というよりドラマモノ見ている感覚になってしまった。
面白い設定がだっただけに、もっと面白くできたんじゃないか?とか思ってしまう。
ただラストは個人的に好き。