六

アンダー・ユア・ベッドの六のネタバレレビュー・内容・結末

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

平たく言えばR18指定のド変態映画
なので変態の素質がない人が見たらただただキツイ映画かも
過激な描写もあり途中で席を立つ人もいた
(トイレかと思ったが帰って来なかった)
その気持ちも分からんでもない過激なDV描写だった


世の中には色んなタイプの変態がいるが
主人公側の気持ちはちょと分かる(ヤバイ?)
自分もよく冗談まじりに
「俺は日陰の石の下にいる人間やから」と言う
主人公は「石の下の虫」と言う
人間分類したら同じ組に入るだろう。


相手を殴るぐらい感情剥き出しの男
一方ストーカー的な行動する男
どちらもニュースでちょくちょく登場するタイプの人間だが
相手の気持ちを無視して一方通行な気持ちをぶつける
そんな歪んだ愛情表現をしてしまう人が世の中にはいる

ここまでの行動する人間は少数だが
大抵の人間が常識人の仮面を付けていると思う
その下の変態の顔を隠すために、
そして人間は何かのきっかけで仮面が取れることがある
主人公はエレベーターの中で

思い立った後の彼の行動力には脱帽だった
彼女のことを調べ上げ、近所に熱帯魚屋まで開店
そっから監視、盗撮に盗聴、不法侵入
ついには石の下からベッドの下にイン
ほ、本物の変態だ〜〜!ちょっと尊敬するけど(笑)

最後は東野圭吾のあの映画に似た、なんとも言えん気持ちに
その結末はバッドエンドにもハッピーエンドにも取れる

DV夫から逃げられなかった彼女は
彼の歪な愛情のおかげで安息を得る

石の下にいた男は
「もう一度名前を呼ばれたい」
その想いを成就する

ずっと忘れられる人生を送ってきた男だが
彼女は生涯彼の名前を、存在を忘れることはないだろう


とても共感し(していいのか?)親近感を感じた(いいのか?)
変態純愛物語だった。
六