くろ

アンダー・ユア・ベッドのくろのレビュー・感想・評価

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)
3.7
ずっしり来る重さがあるけれど、良い映画でした。


クラスメイトからも、教師からも忘れられる主人公の三井が、学生時代に唯一名前を呼んでもらった女の子に執着し、大人になったある日ふと彼女が今どこで何をしているのか、もしまた会ったとき名前を呼んでもらえるのではと淡い期待を持って勝手に彼女の元へ行くとそこには変わり果てた彼女がいて…。


家を借り彼女の家を覗き見る生活から、彼女が夫からDVを受けている事に気付いて、このDV描写が怖いしとても胸糞悪くて、好きな女の子のベット下に潜む変態男の話だと思っていたので思った以上の重さはあったのですが、忘れられる事の悲しさも、だからこそあそこまで彼女に執着して忘れないようにしていたこともわかって、歪んで不器用で異質かもしれないけれど純粋で弱くて可哀想な三井が幸せになれば良いなと思いました。
ラスト良かった。
くろ

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