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放課後ソーダ日和-特別版-のkitrustzのレビュー・感想・評価

放課後ソーダ日和-特別版-(2018年製作の映画)
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人生の限られた一瞬だけ輝き放たれる少女達の感情のキラメキ。当事者である彼女達も気付かないうち通り過ぎ、大人になってその輝きを欲しても手が届かない。

本作品はそうした少女映画を撮ろうとしすぎて自滅してる感が強かったです。大人が彼女達に言わせたいセリフ。テンプレートな悩み、葛藤、友情のエピソードばかりで全てが表層的で伝わって来ませんでした。もっと俳優を信じてセリフではなく演出で描いて欲しかった( o´ェ`o)。

当事者である高校生の頃って、表面的には大人しく振る舞っていても実はもっと頭の中はこんがらがっていて、感情の揺れで周りを傷付けて、恥ずかしくて後悔ばかりしてたりするんじゃないかと私は思います。そんな時期を描くからこそ見えてくるいびつな輝きを切り取った少女映画、ひいては青春映画を観たいのです。
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