ヒムロ

チャイルド・プレイのヒムロのレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)
3.4
カスラン社の最新AI技術搭載人形「バディ人形」。
シングルマザーのカレンは自身の働く店で出たバディ人形の不良品を息子のアンディにプレゼントする。
最初はくだらない不良品と気味悪がっていたアンディだったが、段々と人形 チャッキーと親友になっていく。
しかしチャッキーには本来あるべきプログラムの制限が存在していなかった…。


全く見た事ないと思って見たけど中盤で2度目だったと気づいた。
それぐらい印象になかった。


オリジナル版では連続殺人鬼の魂がブゥードゥー教の呪いで人形に乗り移っているという設定だったが、今回はAIが言葉を額面通り受け取ってしまって暴走するというよくある機械暴走系のプロット。
この時点でこれがリブートと呼べるのか。
自我のあるなしや善悪のあるなしが違うとそれはもう全く真逆の話な気がするのだが…。

スプラッタ映画を見ていて友達と笑い合うアンディから学習して、彼の笑顔のために殺人を行う的な文脈なんだと思うがイマイチ腑に落ちない。
当のアンディの目の前で殺したりはしないし(殺そうとする事はあるが)アンディの邪魔者を消すという目的からアンディを独占するために嫉妬で殺し始めるからだ。
AIの暴走なのに嫉妬で殺すってなるとえ?自我があるの?ってな話になってくるし機械的な恐ろしさからはまたズレている気もする。

まぁ散々ストーリーには言ったがシェイン戦とラストシーンのバトルは見応えがある。
機械をBluetooth接続で操って攻撃してくるのは最新機械の氾濫っぽくて良い。
まぁラストバトルはチャッキーというよりお母さんと刑事が最高って感じだったからホラーというよりアクション的な面白さだったが。

そういえば犬の吠える声で補聴器が爆音でハウリングを起こすシーン。
絶対チャッキーを倒す時の伏線だと思ってたのだが全く違った。
というかアンディが聴覚障害な事すら全く何も有効活用されなかった。
ポリコレ対策にマイノリティ入れるだけ入れて設定に活用しない辺りはセンスがないとしか言いようがないと思った。
ヒムロ

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