ShinMakita

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッションのShinMakitaのレビュー・感想・評価

1.5
狙撃や警護などヤバイ仕事を引き受ける闇社会の掃除屋シティハンター=冴羽獠。相棒の香と共に今回請け負ったのは、究極の惚れ薬である〈キューピッドの香水〉のガードだ。依頼主は香水の開発者の息子ルテリエ。しかしルテリエから香水を手渡された獠は、香水を狙う同業者〈海坊主〉と激しく争奪戦を展開してしまう。そして香水は偶然にも冴えないセールスマン・ジルベールの手に渡ってしまい、獠と香は彼を追ってニースに飛ぶ羽目に…


「シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」。同名マンガの実写化作品。


以下、ネタバレハンター


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まず、俺とシティハンターの関わり具合から言っておきましょう。
…極めて薄いです(笑)。ジャンプは親戚のお兄さん家で読んでいたくらいなので、ちょうどDr.スランプやドーベルマン刑事の頃ですよ。ドラゴンボールはおろか、キン肉マンすら読んだことはありません。

というわけで、TVアニメから入ったクチですが、それも数回程度。大学時代に文庫版の原作をパラパラと読んで「掲示板にXYZと描くのが依頼の符丁」というのを知った次第。それまでXYZという酒は「野獣死すべし」からの知識だったからね。
で、結局シティハンターに何の興味を抱かないまま月日は流れ、つい四年前ですよ。何となくぼんやり毎回見ちゃったドラマが「エンジェルハート」。くだらないながらも、獠と香の関係性がやっと分かってスッキリしたんですわ。

さて、そんなシティハンター弱者である俺が観た本作。どうだったかというと…




普通に楽しかったです。ただシティハンターとは関係ない文脈で、ですけど。

確かに原作リスペクトぶりは半端ないですよね。キャラの再現度、お色気ギャグなどは原作ファンも納得ではないでしょうか。しかし、この監督主演のフィリップ・ラショーは原作に敬意を払う以上に、80年代イズムで遊ぶ気満々だったんじゃないかなぁと。80年代セクシーアイコンのパメラ・アンダーソンを起用して、挿入歌で「ラブーム2」と「トップガン」をぶち込むセンス、スローモーションと二丁拳銃というジョン・ウーっぽいガンアクション、古き良き香港映画を思わせる格闘シーンなんか、齢47歳のオジさんは大喜びですよ。でも、今の時代ならではのアクションシーンもさりげなく入ってるのが個性的…特に、敵に囚われて自白剤打たれながら戦う巨大磁石のシーン。POVワンカットアクションの出来なんか素晴らしいです。

笑いのセンスもなかなかで、脇のパンチョとジルベールが繰り出すMr.ビーン的なギャグは最高でした。シティハンター関係なく、ナンセンスコメディとしても楽しいんですよね。


まぁ、アナ雪よりも別のアナに挿入したいあなたなら、きっと楽しめます^_^
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