世界的なクライマー、アレックスのフリーソロでのエル・キャピタン挑戦を描いたアカデミー賞受賞ドキュメンタリー。
人であり、人でないアレックスの描写が絶妙。
異常な恐怖への耐性を持ち、全く共感できないアレックス。
しかしそんな彼も友人がいて家族がいて恋人がいる。
近くに飲みに行くような服装で断崖絶壁を登る。そこには名声や野望とは違う次元の世界が存在する。それでも彼は人間なのだと思い知らされる。
そのアレックスが魂を削り登るラスト20分の熱さは凄まじい。
共感では無い、限界への挑戦への感動。
トリッキーでは無い、本当に骨太なドキュメンタリー。