あかっか

転がるビー玉のあかっかのレビュー・感想・評価

転がるビー玉(2019年製作の映画)
2.0
ビー玉は宝石にはなれない。

だけど、ビー玉にしかない魅力がある。

たくさんのビー玉。

たくさんの叶わぬ夢。


こんな書き方はよくないが、なんとも普通な映画だった。キャストはそれなりに魅力的なのだが、どうもキャラクターがステレオタイプで意外性もなく、故に感情移入もない。ペラペラだ。

モデル、歌手、雑誌の編集者。それぞれの夢を追う3人のルームメイトの日常を描いた青春映画。

挫折を描きたいのはわかるが、彼女たちはまだまだ若く、挫折自体が軽い。打ちのめされるような酷いことも起きない。目が覚めるような成長もない。観ているこちらの目がビー玉になってしまう。

映画にするならもっともっと、必死にもがき、苦しみ、泣き、笑わせて欲しい。薄ら笑いはリアルかもしれないが、そんなリアルは別に映画で見なくてもよい。その辺に転がっている。

ネガティブ発動してしまいましたが、何も起きない青春映画が好きな方にはオススメです!
あかっか

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