ビー玉は宝石にはなれない。
だけど、ビー玉にしかない魅力がある。
たくさんのビー玉。
たくさんの叶わぬ夢。
こんな書き方はよくないが、なんとも普通な映画だった。キャストはそれなりに魅力的なのだが、どうもキャラクターがステレオタイプで意外性もなく、故に感情移入もない。ペラペラだ。
モデル、歌手、雑誌の編集者。それぞれの夢を追う3人のルームメイトの日常を描いた青春映画。
挫折を描きたいのはわかるが、彼女たちはまだまだ若く、挫折自体が軽い。打ちのめされるような酷いことも起きない。目が覚めるような成長もない。観ているこちらの目がビー玉になってしまう。
映画にするならもっともっと、必死にもがき、苦しみ、泣き、笑わせて欲しい。薄ら笑いはリアルかもしれないが、そんなリアルは別に映画で見なくてもよい。その辺に転がっている。
ネガティブ発動してしまいましたが、何も起きない青春映画が好きな方にはオススメです!