なおちん

五億円のじんせいのなおちんのレビュー・感想・評価

五億円のじんせい(2019年製作の映画)
5.0
【あらすじ】

人が、生きるのに一生で費やすお金は約2億円。

それと同じくらいのお金を一生で稼いで、人は死んでいく。

幼い頃、難病から募金によって命救われた主人公。

そのお返しという言わんばかりに、
周りの期待するいい子を17年間ずっと
演じなくてはいけない。

そんな呪縛に縛られていた。

他人の望むみらいちゃん(主人公の名前)

に疲れ果てた主人公は

ある時自殺を決意する。

・・・

そんな時TwitterのDMで

「5億円稼いでから死ね」

というメッセージが、、、



ここからはネタバレ

家出して、お金もすっからかんになって

未成年だから泊まることも働くこともできず、

いろいろなバイトをする中で、(こうなるよなぁって言う)


お金を稼ぐこと。

そして

価値というものを知っていく。




暴言ながら、延命として機能した

「5億円稼いでから死ね」

ってう言葉。


最後は、

この言葉を(同じ意味合い)

主人公は微笑みながら、

今から自殺しようとしている人に

向かって言っているような気がした。


ここではない何処かへ。

旅として5億円稼ぐ人生を歩み出した主人公が、

誰かに対する価値へ。

旅行として(目的を持って)、この5億円の価値を生み出す人生を歩み出した主人公。


素晴らしい。


親もどれだけ我慢したのだろう?
どれだけ苦労したのだろう?
どれだけ周りの目に苦しまされたのだろう?

「自分も一生かけて、我慢し、苦労し、周囲のために尽くさなくてはいけないのか?」

劇中の、そんな"問い"の答えも自分なりに持ち帰れた気がします。
なおちん

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