調伏系V魔虚羅

スキャンダルの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.3
米国随一の視聴率を誇るFOXニュースに激震が走った。元人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、テレビ界の帝王として君臨し、権力を振りかざしていたCEOのロジャー・エイルズを性的行為を強制したとして提訴。
グレッチェンによる提訴を中心として、メインキャスターの座を狙う向上心高めの新人、今まで築いて来た地位の為にやって来た事を思い返し、平静を保てない看板番組を担当する人気キャスターの三者三様の人間模様を描く。
やれ忠誠心を見せろだの視覚的メディアだの絶対的な権力の抑圧で、日々セクハラし放題。ロジャー本人は歩行器を使わなければまともに歩けないという高齢&肥満体なのだが、性的行為を強制する為の専用部屋と通路を作ったり、性欲と自己顕示欲は有り余ってる感が非常に気持ち悪い。この一件だけが、一つの映画になるまで大々的に露呈しただけであって、現代社会には未だ権力を欲しいままにする輩が存在する。まだ氷山の一角といったところだが、今回の件で確実に前に進んだ事は確かだ。
調伏系V魔虚羅

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