しちれゆ

スキャンダルのしちれゆのレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.5
この事件がたった4年前の出来事だということにまず驚く。男女平等先進国、女が強いアメリカというイメージを覆すCEOロジャーの横暴。競争社会の中で女性の野心を利用しようとする権力者と、ぎりぎりのところまでは自分の容姿を武器にしたいと思う女性。「セクハラは被害者がどのような格好をしていたとしてもそこに責任はない」ということを理解した上でも日本人としてはケイラの露出度には驚いてしまう。
でも「もっとスカートを上に」と言われ凍りつくケイラはあのような服装で武装していたに違いない。
そして家庭でのグレッチェンが2人の娘に食事を用意するときの母としての柔らかい表情がとても良い。

この事件の翌年にはハーヴェイ・ワインスタインの長年のセクハラも明るみに出るのだが、ハラスメント系は結局は和解金で決着が着く、というのは仕方ないのかなぁ。
グレッチェンには謝罪として2000万$が支払われたというのだから凄い。
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