制作に関わったシャーリーズ・セロンやジョイ・ローチ監督はじめ、携わったキャスト・制作陣のハラスメントが如何に人権を蔑ろにしているかを訴えかけているところが心に響いた。
そういう意味では、間違いなくセクハラ問題に一石を投じているのではないかと思うと同時に、保身に走る局内の人間とて間接的ではあるが巨大な勢力から圧力を受けるが故の行動でもあるんだよね。
とにかく、あの「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でも度肝を抜く特殊メイクが記憶に新しいカズ・ヒロ氏の技術や彼のもつセンスが作品にリアリティを与えている点で、アカデミー メイク・ヘアスタイリング賞受賞も納得。
それにしても、僅か数年前に起こった実在のスキャンダルを映画化してしまう米映画界のエネルギーと情熱には感服。
