映画好きの柴犬

HiGH&LOW THE WORSTの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)
4.0
曲がったきゅうりの叫び

 鬼邪高校に転校してきた花岡楓士雄(川村壱馬)が鬼邪高の覇権を狙う中、幼馴染の新太(矢野聖人)がドラッグの売人をしていることがわかり、ドラッグをめぐって鳳仙学園との抗争が勃発する。ヤンキーアクション映画。

 いや、まさか「HiGH&LOW」に泣かされるとは。アクションには定評のある「HiGH&LOW」シリーズだけど、ストーリーがごちゃごちゃしてちょっと弱かった。本作は、幼馴染6人組の王道友情映画としてシンプルにまとまってるし、この6人組のキャラの描き分けが秀逸。特に、進学校に通う優等生(白洲迅)が、クライマックスのバトルを闘う幼馴染たちを思って心情を吐露する叫びが胸を打つ。

 「HiGH&LOW」シリーズの売りである長回し集団バトルも見応え十分。本シリーズと「るろうに剣心」シリーズは、タイプは違うけど邦画アクションの最高峰でしょう。