渋くて良かった。
確かに会話シーンだけで長いのかもしれないが、その助長さがこの映画の最大の味なんだよなー。個人的にはそれが良かった。劇伴もほとんどないから聞こえてくるのは風なんかの物音。ひとつひとつがめちゃくちゃ響いてきてとことんドライな世界を作り上げていた。タランティーノなんかとはちがう乾いた空気感がとても魅力的だった。ラストの銃撃戦の間延びした感じとかもリアルで良かった。
登場人物たちも生活面から描写することでよく練られていたと思う。みんな悪人だけどそれぞれが事情を抱えているから感情移入してしまう。
あとメルギブソンをキャスティングしたのは大正解。まさに彼を想定したかのようにピッタリな役柄だったね。
