Pandano

大菩薩峠のPandanoのレビュー・感想・評価

大菩薩峠(1960年製作の映画)
4.0
市川雷蔵祭りにて3部作鑑賞、まとめてここへレビュー。
改めて「祭り」のラインナップを見渡すと、これまで雷蔵さんの作品は結構見ていると認識。重い役から軽いものまでこなす!
この机竜之介に漂う虚無感がすごい。
名刀にうっとりする恍惚の表情、唇の端を上げたか上げないかわからないくらいの動きで心情の変化を表す市川雷蔵様。
美しい《音なしの構え》は眠狂四郎より迫力があるかも。
でも、根っからの悪人ではない(あるいはそうなりたい)生き方もしてみるものの、腕があるゆえ望むと望まないにかかわらず剣の世界へ引き戻されるのは彼の業か。
長編小説の映画化ということで、ストーリーはややまとめきれなかった感じもするが、中村玉緒がどこにでも出てくる、金太郎飴ならぬ玉緒飴状態でした。
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