中野監督らしい作品。ニノとの相性もバッチリでしたね。人情モノというかこーゆー作品だからこそのマリアージュ。あの独特の感性を表現出来てたニノはさすが。
勿論、あの写真集だけじゃないし震災だけでもないんですけど、彼の変化を前半と後半で象徴するためにもわかりやすいし良かったと思いました。復興ボランティアにそんな写真にまつわるものがあったこと自体を知らなかったので知れたのも良かったです。
誰かのために出来る何かには様々な種類があって、得意不得意もあるけどやっぱり他人を本気で思いやれば伝わることもあるんだよなーと思いました。
個人的に、結局最後のモノローグまでほぼ主人公である彼の内面がわからないのが気になりましたね。前半は妻夫木や黒木華のおかけで大丈夫なんですけど、後半は被災地で能動的にならざるを得ないのにイマイチ主体が伝わってこないというか。まぁ行動で示してる&ご本人の人柄がそういうものなのかな？とも思いましたけど。
あと、共演回数だけじゃないニノ×黒木華の相性の良さ。ミューズだと思いますね。この2人だから出来る空気や演技が確かにあって。それだけでも良作。
