家族愛や立ち直る力みたいな温かな力が込められた作品だった。壁一面に貼られた大量の写真から、震災の被害に遭った人が大勢いたことを改めて認識する。
”浅田家！”の写真集作りの際、お兄さんは困惑してた素振りをみせていたけど、結果的に家族全員満足した所が微笑ましかった。あの着眼点で写真集を作ろうとした政志も立派だけど、大勢の人の協力があってこそ名作は作られるんだとも思った。
そして写真家としてそんなルーツを持つ政志だからこそ、ボランティアを通じて家族写真の意義を見出せたんだと思う。卒業後はふらふらしてる一面もあったけど、プロになった後に様々な家族と触れ合って震災で引き裂かれる現状を目の当たりにしたからこそ、思い出が残る家族写真の価値を見つけ出せた気がする。
これを機に家のアルバムを見返してみるのもいいかも。
