このレビューはネタバレを含みます
劇中歌が全部好みなんだが。
サロメ・オッタボーン好き笑
新婚だからしょうがないのかもだけど、なーんかこのバカ夫婦イライラするなあ(笑)
観客が「こいつら早く酷い目に遭ってほしい」と思う程度には浮かれてるよね。
まぁまず親友の婚約者奪うって神経が考えられない。
リネットを引っ叩いてやりたいって何度も思った(笑)それこそ愛を語るたびに。反吐が出るね。
金持ちのお嬢って本当…残酷だよね。
そんでもってこんな巧みな殺人計画を立てて見事に遂行できる親友さんの頭の良さよ…。
トリックが凝ってて面白かった。
最初バーで登場した時はそんな頭良さそうに見えなかったから騙された(笑)おつむ弱い系美女だとばっかり。女スパイになれるよ(笑)
テーマは愛。
やはり被害者になる人物って、悪人までいかないにしても嫌なやつに描くもんなんだね。
誰彼構わず怪しくしたり、唐突な証拠が提示されたりせずに、犯人もストレートで分かりやすくて印象が良かった。
ただなんというか、原作未読だからあれだけど、だいぶエンタメに寄った演出で大味だなとも思った。
愛がどうたらこうたら言うけどそこまで語られる愛に深みを感じないと言うか。どちらかと言うと愛憎かな。ミステリーらしくそこは人間関係ドロドロで良かった。
ラストで犯人が心中してしまうのも、その行動自体に矛盾はなくても唐突に感じびっくりした。
本来描かれるべき心理描写が映画だから描かれなくて、心中って行動を取ったことに対して、こちら側が不足してる部分を補完することで納得する形になった。
締め方も、もうちょい余韻が欲しかった…。愛を語るなら最後にどう言う愛だったか説明してほしかった。
死人もいっぱい出て船から運び出されるシーンはとても物悲しい気持ちになった。
結局愛が薄っぺらいのか深いのかよくわからない。どっちつかずで話が終わった。